Department of Creative Science and Engineering at Waseda University


概要 | 研究プロジェクト | ゼミ |

研究テーマ
1 海底熱水鉱床の探査技術の研究
2 電磁探査による石油調査技術の研究
3 MI素子を使った新しい物理探査技術の研究
4 地下水調査技術の研究
5 CO2地下貯留の電磁モニタリング法の研究



1 海底熱水鉱床の探査技術の研究

 日本の排他的経済水域(世界第6位の面積)には海底熱水鉱床が分布していることが分かっている。 海底熱水鉱床には金属資源(レアメタルを含む)が含まれているため、海底熱水鉱床開発に向けた取り組みは 資源小国日本にとって重要である。
  本研究室では、文部科学省のプロジェクトの一環として海底熱水鉱床の探査技術を研究開発を行っている。 2011年6月ベヨネーズ海底鉱床(小笠原)での実験を実施した。2012年8月には早稲田単独での海域実験を予定している。


2 電磁探査による石油調査技術の研究

 石油が電気的に絶縁体であることを利用して、陸域および海域における石油調査の研究を行っている。 従来、石油調査には反射法地震探査を用いることが主であったが、浅部の海域では地震探査が使えない等の理由により、 近年では海底電磁探査が注目されている。ノルウェーやイギリスでは海底電磁探査がすでに実用化されている。
  本研究室では数値シミュレーションやMI素子などを導入した新しい探査技術を研究している。


3 MI素子を使った新しい物理探査技術の研究

 MI素子は磁気インピーダンス効果(磁性アモルファスワイアのインピーダンスが磁場によって変化すること)を用いた磁気センサである。 小型・低コスト・高感度であるMI素子の応用分野は広い。
  本研究室では海底磁力計・重力計等の新しい応用に向けて、センサの特性や電場の非接触測定などの研究を行っている。


4 地下水調査技術の研究

 政府の援助として海外で多く実施されている地下水調査技術の研究を行う。 21世紀は「水の世紀」になるといわれているように 近年気候変動などの影響で世界の多くの場所で水不足が発生しており、 きれいな地下水を見つけることが非常に重要になってきている。 日本は国際貢献できる高い地下水調査技術を持っており、ミャンマーなどの発展途上国を例に、さらに研究開発を進める。 国際的に活躍できる人材の育成も本研究室の取り組みの1つである。  


5 CO2地下貯留の電磁モニタリング法の研究

地球温暖化防止のため、昨今CO2の地下注入が研究されている。JICA・JSTのプロジェクトとして、本研究室では電磁探査を用いたCO2地下注入の電磁モニタリングを研究している。 インドネシア・グジン油田で、電磁モニタリングのための技術開発、機器開発及び現地調査を担当予定である。